2008年9月1日月曜日

コードギアスR2【ラグナレク 接続】

最終回も間近、詰めに詰めたりこの脚本!
詰めすぎ感は否めないものの、名言も多くて面白かった。

ネタバレは他でいっぱいされてるので避けるとして、この物語が言いたかったのはつまり

【善意の押し付けは悪意】であるということなのかと思った次第。

主人公二人の考えは【結果論】と【過程論】。
この二つのそれぞれの矛盾を抱えながら進行してきた物語は、最終局面直前で入れ替わりの現象を見せた。
そしてこの矛盾そのものの存在を、主人公は否定するというのが今回のお話である。

そう言えばSEED\Dでもこのモチーフが取り上げられたのであるが、こちらはいかんせん、途中切り替えの主人公たちもまたその押し付けがましい正義感で来たもんだかfら非常に後味が悪かった。

【結果】を得るために【過程(家庭)】をないがしろにした両親を許せなかったルルーシュ。
目指す【結果】は、反目してきた父親も自分も【優しい世界】であったのだが、一方は人の持つペルソナを否定し、一方はそれあってこその人、進化であると唱える。
現実世界では後者の言うようにペルソナ社会だ。
欠かせないものだ。
「人は嘘をつく」
それはいけないことだと子供の頃から教えられてきたが、あらゆる社会関係に直面するたび、人は必要嘘を覚えるのだ。
それは自分を守るための場合もあるし、他人とのコミニュケーションとして欠かせない手段でもある。
だがだからと言って、ついた嘘が他人のためとはオコガマシイ。
その押し付けは悪意だとルルーシュは言い、
「貴様らの目指したのは自分に優しい世界、ナナリーの言う世界は他人に優しくなれる世界」だと叫ぶ。

【他人に優しくなれる世界】

優しくする為に嘘をつくことだってある。
そんな世界でも、ペルソナは必要悪だ。

ナナリーは目と足が不自由だ。
だからこそ、一人ではできない、他者に縋ったり頼ったりしなくてはならない人間の弱さを知っている。
彼女が微笑むのは、せめてもの感謝の表現。
自分のペナルティに屈することも、卑屈になることもせず、感謝を素直に表すこと。
自分にできる、精一杯のこと。
それが素直に受け入れられ、また成される世界。
ここに至って、ルルーシュもまた根本に気づく訳だ。

人は自分に都合のいい嘘、都合のいい優しさや善意しか受け入れない。
だけど都合さえ良ければ、悪意を安易に受け入れる場合もある。

時期的に重なった24時間TVで歌われた歌の歌詞を思い出した。

「人は悲しみが多いほど、人には優しくできるのだから」

うんうん。
負うものやハンデがあるということは、自分自身でできることの限界が他者よりも早く来ると言う事だ。
ここで辛さを覆い隠す優しさのペルソナをつけるのは非常に難しい。

幸運なことに、オイラは生きて行く上で大きなハンデを持っていない。

ならばせめて、【善意の押し付けは悪意】であることを肝に銘じて行こうと思った。

さて今回の見所、オイラ的には、ココv

【落下旋風脚で鉄の矛先を砕いたスザク】

ついに最強バカップル公認!
どうなるギアス!

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